ロケットボーイ様より発売されました『 DSマイルオリジナルキャラクター オタサーの姫』フィギュアレビューです。
*アダルトカテゴリーでのレビューです。18歳未満の方の閲覧はお止めください。
今回ご紹介するフィギュアは、DSマイル先生が描くエロかわいいオリジナルイラストを原案とした、『オタサーの姫』です。
小悪魔的魅力に溢れた可愛い姫に誘惑されて予約してしまったフィギュアですが、その出来栄えは如何なものでしょうか?
それではお付き合いの程よろしくお願いいたします
まずこのフィギュアを見て最初に感じた印象は、全体的なぼやけた雰囲気とつくりの甘さが前面に出てしまっているなということでした。
なぜそのような印象を受けてしまったのか?今回のレビューはその点を主題として行っていきたいと思います。
まずフィギュア全体の造形についてですが、これについてはデコマスに比べてもそれほど悪いものでは無いかと思います。お顔全体の造形のシャープさや身体の凹凸の表現に少し甘めな部分はあるものの、全体的にはキレイにまとまっている印象です。
しかし造形面はそれなりの出来としても、他の部分に目をやると、とても定価売りの高級スケールフィギュアとは思えない出来栄えに肩ががっくりと落ちてしまいました。
特に印象を最悪にしているのがこのフィギュアの目玉の一つである髪の毛の出来栄え。のっぺりとしてツヤ感を全く感じない質感。所々にプラスチック特有の透け感もあり、塗装した感じも無いため、チープ感がとても強く感じられます。それはまるでアスファルトやタイヤを思わせるような色合い。
デコマスのまるで濡れ羽色のような艶やかで深みのある色合いはどこに行ってしまったのでしょうか?
見所の一つであるクリア部分の色合いも薄く、透明感という点でもデコマスに比べると劣っている印象です。
そして何よりも大問題なのが、髪の毛全体から漂う耐えがたいゴム臭。まるで倉庫に積まれたタイヤから漂うようなかなりキツめのゴム臭がするのです。
今まで200体以上のスケールフィギュアを購入してきましたが、そんな異臭のするフィギュアには初めて出会いました。開封から1週間以上が経過しましたが、未だにその臭気は強く残っています。
この娘はオタサーの姫。うら若く可憐で小悪魔的な女の子がそんな臭いをさせていて良いわけはないと思います。非常に残念です。
また、こういったゴム臭というのは一般的に樹脂に顔料を混ぜた際の化学反応で起こるとされています。そして、樹脂に顔料を混ぜる理由なんて目的とするところは恐らくひとつでしょう。
肌の質感に関してもあまり良いものとは言い難いです。色味的には少し白っぽく、そしてやや黄色味がかったニュアンスも感じられます。肌面はざらつきを感じる箇所が複数あり、特に腕の一部分にはパーティングラインと思われる角張が明確に感じられました。
デコマスで印象的だった血色の良い瑞々しさ溢れる肌の質感には、正直なところ全く及んでいないなという印象を受けます。
また、頭のリボンやスマホの質感にも難があり、色味が暗く仕上げも粗さを残しているため、小さいパーツながらもフィギュアに与える影響は結構大きく感じられます。
キャミソールの質感はキレイに仕上げられている為、なかなかに良いなと感じる反面、色味はやや薄く造形的にも省略されているところがあるのは少し残念です。
ニーハイの質感は少しラバーソックス感があるものの、グラデーションが入っているためそれなりに良いと言えるクオリティは確保できていると思います。ただ、これもデコマス比較で言うと省略部分はかなり多い。
そして、このソックス部からも残念なことに少しゴム臭が漂っている。
B地区の色味はとても良いですね。これはとても素晴らしいポイントです。
スカートをまくり上げている姿はとてもエロチック。ただ、見える位置と角度は限定されてしまうのが惜しいところ。
個人的にはスカート無しの状態がとてもえっちくてベストと感じるところ。
ちなみに本体とゲーミングチェアとの固定はかなり不安定なので、ずり落ちたりする可能性もあり破損には要注意。
総評
評価ポイント 34pt
・肌やパーツの質感・塗装の完成度 2/15点
・造形の完成度:6/10点
・フィギュアの健全度:-30/5点
*臭気というものをどの程度マイナス点にすれば良いのかかなり迷ったので、あくまで参考程度の点数としてご理解ください。
・フィギュアの取り回しの良さ:2/5点
・表現度・雰囲気など:4/15点
★コストパフォーマンス:☆☆☆☆☆
ということで、オタサーの姫のご紹介でした。
正直なところ、ここまで辛い評点を付けるのは私としても非常につらいところがあるのですが、嘘をつくことはできないので率直にレビューさせて頂きました。
今回レビューしてこのフィギュアから感じたことは、コストカットへの意欲が強くクオリティの向上や品質管理が二の次になってしまっているということ。決してロケットボーイ様がそれを意図していたとは思っていませんが、デコマスのクオリティに出来るだけ近づけるよう采配をとって欲しかったです。
また、これを生産した工場の製品は今後なるべく買いたくないという思いを抱かずにはいられませんでした。
メーカーさまを取り巻く環境が日増しに悪化しているというのは重々承知していますが、それでも踏ん張って、また青鬼小娘に代表されるような素晴らしい作品を造っていただけることを切に願っております。
それではこれにて終了とさせて頂きます。お付き合いいただきありがとうございました。
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